世界大百科事典(旧版)内の短床犂の言及
【すき(犂)】より
…この変型はメソポタミアで古代から使用されてきた双柄単刃犂などにみられる。(5)マレー犂 形はインド犂に類似した犂柄と犂底が一体化した短床犂であるが,犂先の構造が異なっている。マレー犂では,木あるいは鉄製の細長い犂先が犂底の上面の溝にそって犂柄にまでさし込まれ,また犂先の先端は犂底よりもやや前に突出している。…
【農具】より
…また,落水する水田の面積が拡大するにともなって畜力耕の必要がさらに強まり,犂を根本的に見直す気運のなかで新しい犂が開発され普及した。これは,それまでの犂に比べ犂床が短いため短床犂と呼ばれたが,この犂の誕生は明治農法の確立を促し,その生産力が近代の地主制そして資本主義の発展を支えていったのである。 ここでは日本の農具史を5段階に分けたが,この分け方が定説として定まっているものではない。…
※「短床犂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」