短期正常(読み)たんきせいじょう

世界大百科事典(旧版)内の短期正常の言及

【経済学原理】より

ケンブリッジ学派の創始者A.マーシャルの主著。1890年刊,第8版1920年刊。1881年ころから執筆が始められ,公刊後も章立て編成をはじめとする大小の改訂が加えられたが,第8版は6編55章と13の付論からなり,858ページにのぼる大著である。その中心部分は,第5編〈需要,供給,価値の一般理論〉と第6編〈国民所得の分配〉にある。価値は需要と供給の均衡点において決定されるという命題を基本的枠組みとして,〈限界margin〉と〈代替substitution〉という概念を用いて均衡状態が記述されるが,それは選択的な消費の対象にだけでなく,生産諸要素にも適用されて,有益な諸概念が創案された。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」