石刃技法(読み)せきじんぎほう

最新 地学事典 「石刃技法」の解説

せきじんぎほう
石刃技法

blade technique

同形の剝片を連続的に多数剝離することを目的とするもので,石核一端または複数端部に打撃面を限定し,連続的に一定方向から打撃を加え,剝片を剝離していく技法。剝離された形の整った剝片を特に石刃と呼び,これから多様な形態(器種)の石器が製作された。石刃技法は後期旧石器時代に発達し,広く世界に認められる。人類進化のHomo sapiens sapiens段階を特徴づける石器製作技法である。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 小野

世界大百科事典(旧版)内の石刃技法の言及

【旧石器時代】より


[後期旧石器時代]
 旧人にかわって新人が主人公となり,道具類の発達,狩猟技術の進展,芸術作品の制作などに見られるように,旧石器時代文化を最高に発達させた時代であり,約3万5000年前から約1万年前まで続いた。まず第1に注目しなくてはならないのは,石刃技法(ブレード・テクニック)の確立によって,石器の作り方が大きく進展したという事実である。石刃というのは,横断面が台形の細く長い石片であり,両側辺にはかみそりのように鋭利な刃をそなえている。…

【石器】より

… また打製石器には,石材の芯の部分を残すようにしてつくる石核石器と,剝いだ剝片を利用する剝片石器の二つの系列がある。前期旧石器時代の石器類はおもに石核石器であるが,後期旧石器時代には剝片石器が盛んに作られ,特殊な剝片である石刃を効率よく生産する方法,いわゆる石刃技法を編みだす。石刃は長さ20~30cmにおよぶ長大なものから幅1.5cm,長さ数cmの小石刃などがある。…

※「石刃技法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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