世界大百科事典(旧版)内の石川年足墓誌の言及
【石川年足】より
…奈良時代の官人。名族蘇我氏の末裔にあたる。曾祖父蘇我連子は天智朝の大臣,父石川石足(いわたり)も従三位にまで昇った。年足は最初,少判事,地方官などを歴任した。官人として有能,廉勤であり,739年(天平11)には,出雲国守としてその善政を賞せられている。奈良時代中葉,藤原仲麻呂が台頭してくると,年足はその政権下で重用され,749年(天平勝宝1)には式部卿のまま,仲麻呂が拠点とした紫微中台(しびちゆうだい)の大弼(次官)を兼ね,参議となった。…
※「石川年足墓誌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」