世界大百科事典(旧版)内の石油ヤミカルテル事件の言及
【石油業法】より
…この事件で石油業法と独占禁止法との関係がさまざまな議論を呼んだ。生産調整の刑事事件については東京高等裁判所で無罪の判決が下されたが,価格カルテル事件(いわゆる石油ヤミカルテル事件)については有罪とされ,上告されたが,84年の最高裁判所の判決で被告の有罪が確定した。本判決は,ときとして行政当局に与えられた本来の権限の範囲逸脱のおそれさえある行政指導の墨守せざるをえないような石油業界の行政当局との密着を浮かび上がらせた。…
※「石油ヤミカルテル事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」