石油戦略(読み)せきゆせんりゃく

世界大百科事典(旧版)内の石油戦略の言及

【OAPEC】より

OPEC(オペツク)(石油輸出国機構)との関係については,全般的かつ高次元の石油政策はOPECが決定し,OAPEC加盟国はその決議に従うものと規定しており,その枠内においてアラブ産油国特有の政策の決定が行われる。 OAPECの名が世界的に広く知られるようになったのは,73年10月17日に発動した石油戦略によってである。1967年6月の第3次中東戦争に際して,アラブ産油国は,アメリカ,イギリス,西ドイツに石油禁輸措置を発動したが,効果なく失敗に終わった。…

【サウジアラビア】より

…イギリス軍のスエズ以東撤退(1971)以後のペルシア湾岸地域の安全保障のため,イランと協力体制を樹立,サウジアラビアとイランの二つの地域大国で責任を負うというアメリカの現地肩代り政策に同調した。 73年に第4次中東戦争が勃発するや,ファイサルはアラブ産油国をリードして石油戦略を発動,生産削減と禁輸を実施,価格を引き上げて西側先進国に衝撃を与えた(石油危機)。アメリカとの関係も一時緊張したが,74年に両国間に合同経済協力委員会が発足,関係は修復された。…

※「石油戦略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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