世界大百科事典(旧版)内の砂漠化防止条約の言及
【国連環境計画】より
… 砂漠化防止対策については,1968‐73年のアフリカ・サヘル地域の干ばつを背景として,UNEPは1977年に〈国連砂漠化防止会議〉を主催,この会議をうけてUNEP内部に〈砂漠化防止計画活動センター〉を設立,活動を続けてきた。〈砂漠化〉とは,〈乾燥地域,半乾燥地域,乾燥半湿潤地域における気候上の変動や人間活動を含むさまざまな要素に起因する土地の劣化land degradation〉であると定義されている(砂漠化防止条約)。砂漠化は広く世界的な土地劣化という枠組みのなかでとらえられているわけだが,その原因として,地球的規模での大気循環の変動によって乾燥地が移動するなどの気候的要因と,乾燥地域や半乾燥地域のもともと脆弱な生態系の中で,その再生産のサイクルの許容限度を超えた人間活動を行うという人為的要因とがあるとされる。…
※「砂漠化防止条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」