世界大百科事典(旧版)内の磁束量子化の言及
【超伝導】より
…前者はまだ実用ではないが,後者は実験用高磁場装置,粒子加速器用磁場発生器などに実用され,磁気浮上式鉄道やエネルギー貯蔵器なども開発中である。 エレクトロニクスの分野では主としてジョセフソン効果と磁束量子化が利用されている。磁束量子化とは,リング状の超伝導体の中空部分に生ずる磁束が,hc/2e=2×10-7ガウス/cm2(hはプランク定数,cは光速,eは素電荷)の整数倍の不連続な値しかとれないという現象であって,リングをひと回りするとき電子対の角運動量がħ(=h/2π)の整数倍しかとれないという量子力学の要請に基づいている。…
※「磁束量子化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」