磯良(読み)いそら

世界大百科事典(旧版)内の磯良の言及

【安曇磯良】より

…中世以降の伝承に現れる古代の精霊。阿度部(あとべの)磯良ともいう。《太平記》巻三十九によれば,神功皇后が三韓に征するさい天神地祇を常陸の鹿島に招き軍評定を行ったが,ひとり海底に住む阿度部磯良のみが不参であった。…

【細男】より

…現在奈良春日若宮の御祭(おんまつり)に出る細男は,浄衣・白覆面・烏帽子姿の者6人が1組で,鼓打ち2,笛吹き2,他の2人は無手で舞う。福岡市志賀島の志賀海(しかのうみ)神社の《磯良の舞》は,白覆面の者1人が羯鼓(かつこ)をつけて出る。福岡県吉富町の八幡古表(はちまんこひよう)神社や大分県中津市の古要(こよう)神社では傀儡(くぐつ)と称する古い人形が白布を顔に垂らして磯良を舞うが,別に冠姿の細男も出る。…

※「磯良」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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