社会システム理論(読み)しゃかいしすてむりろん

世界大百科事典(旧版)内の社会システム理論の言及

【機能主義】より

…19世紀末から20世紀前半にかけて,科学や芸術の諸領域で前後して提唱され,その後の展開に大きな影響を及ぼした方法論上の立場であるが,領域の違いに応じて提唱の動機もfunctionという概念の含意も異なり,むしろ〈関数主義〉と訳す方が適切な場合もある。たとえばこの時代の一般的な認識論的傾向をfunctionalismとよぶ場合がそうである。これは,実体概念を基軸としていた17,18世紀の考え方に対して,実体などというものは科学的に規定しえないものなのだから,科学はそうしたものを想定することなく,もっぱら現象の記述とその相互関係の法則的把握を目ざすべきだとする思想傾向であり,その限りでは同時代の反形而上学的な実証主義現象主義と立場を同じくするが,古い実証主義がとかく事実を固定的・機械論的にとらえがちであったのに対し,諸現象をもっと動的・関数的にとらえようとするものであった。…

【パーソンズ】より

…翌79年5月,ハイデルベルク大学から学位取得50周年記念講演に招聘(しようへい)され,講演をすませた翌日,ミュンヘンにおいて心臓疾患のため急逝した。 パーソンズの社会学理論は,〈行為の一般理論〉および〈社会システム理論〉という名によって体系化されており,方法論的には〈構造‐機能主義structural‐functionalism〉として特徴づけられている。 パーソンズは1937年に800ページにのぼる大著《社会的行為の構造The Structure of Social Action》によって学界に登場した。…

※「社会システム理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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