社会サービス国家(読み)しゃかいさーびすこっか

世界大百科事典(旧版)内の社会サービス国家の言及

【福祉国家】より

…彼はその著《市民と教会員》(1941)の中で,国家は一般市民の福祉向上のために存在するものであると規定したが,〈ベバリッジ報告〉(1942)にこの用語が用いられてからイギリスで広く用いられ,ファシズムに対するイギリスならびに連合国の戦争目的を明らかにし,国民の戦意高揚にも大きな役割を果たした。ベバリッジ自身は福祉国家よりも社会サービス国家social‐service stateという用語のほうを愛好したといわれるが,これが戦後アメリカに浸透しはじめたころには自由放任か一般福祉国家かという文脈で受け入れられ,あるいは批判された。しかし,福祉国家の理念が民主主義の先進国のなかで根を下ろしていったことは福祉国家の本質を考えるうえできわめて重要な点である。…

※「社会サービス国家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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