祇樹給孤独園(読み)ぎじゅぎっこどくおん

世界大百科事典(旧版)内の祇樹給孤独園の言及

【寺院】より

… インドにおける仏教寺院の機構や活動状況は,わずかな遺跡や碑銘,中国からの求道僧たちの記録,ないし仏典の記事などから推定されるだけであるが,おもな特色として次の二つがあげられよう。 第1に,マガダのビンビサーラ王が王舎城内の竹林をブッダとその教団へ寄進し,また,須達(しゆだつ)長者が祇陀(ぎだ)太子から園林を買い取って寄進したという祇園(祇樹給孤独園(ぎじゆぎつこどくおん))の名からも知られるように,早くから国王の保護や大商人の経済的援助をうけて発展したことが挙げられる。5世紀初めの法顕の《仏国記》によれば,彼らは寺院を建てる場合,僧院の経済を支えるべく,果樹園や牧場,そこに働く人々(奴婢)までも併せ寄進したという。…

【精舎】より

…仏道に精進する者が住む舎という意味。釈迦が主として説法した五つの僧院たる祇樹給孤独園(ぎじゆぎつこどくおん)精舎,鷲嶺(じゆれい)精舎,獼猴江(みこうこう)精舎,菴羅樹園(あんらじゆおん)精舎,竹林精舎を天竺五精舎といい,なかでも須達(しゆだつ)長者が舎衛城の南にたてた祇樹給孤独園精舎は,祇園精舎の略称で,日本の文学でも親しく用いられた。中国や日本における五山の制は,天竺五精舎にならったものである。…

※「祇樹給孤独園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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