世界大百科事典(旧版)内の祖霊祭の言及
【祖霊】より
…第1は,アジア・アフリカの山地ないし森林地帯の焼畑農耕民・牧畜民の世界に関連してみられるもので,死霊を葬送を通して死者の世界に送り,祖霊に高められた死霊を手厚くまつる型である。満州族では祖霊は木や森に宿ると考えられ,見えざる霊を木や森を依代(よりしろ)にして祖霊祭が営まれる。第2は,死霊から先祖霊に至るまで一貫した祭りを行い,死者に対する恐怖感をしだいに減じて親しい関係にまで高めていく祖先崇拝の型で,東南アジアから大洋州にかけての農耕栽培民の世界に関連してみられる。…
※「祖霊祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」