世界大百科事典(旧版)内の神経堤の言及
【神経節】より
…また交感神経幹から末梢に,あるいは臓器の壁にある自律神経系の神経節の細胞は,はじめ節前繊維との連絡のため脊髄の近くにあったが,軸索が末梢器官からの情報を受けて反射を起こすようになって(軸索反射),細胞が末梢に移動したと考えられる(カッパーズC.U.A.Kappersの神経走成説)。神経節は神経管の形成の過程で分化するが,神経冠neural crest(神経堤ともいう)の細胞が末梢の各所に神経節をつくる経過は,最近ニワトリの神経冠にニワトリと区別できるウズラの細胞を移植して追跡する方法で明らかにされた。自律神経系神経系【正井 秀夫】。…
※「神経堤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」