神道国教化政策(読み)しんとうこっきょうかせいさく

世界大百科事典(旧版)内の神道国教化政策の言及

【国家神道】より

…また,東京招魂社(のちの靖国神社),楠社(のちの湊川神社)など新しい神社がつくられ,天長節,神武天皇祭などの祝祭日を定めて,全国的に遥拝式が行われたりした。 神祇官を中心とするこうした諸政策は,神道国教化政策と呼ばれている。それは,仏教を排し,伊勢神宮と宮中祭祀を頂点においた整然たる神社の階層秩序をつくりあげ,神道によって国民の宗教生活を掌握することでイデオロギー的統合をはかろうとするものであった。…

【神仏分離】より

…また,江戸時代には僧侶身分の者の支配をうけていた神職身分の者が,勢力拡大にこの機会を利用してはげしい廃仏毀釈を行う場合や,地域で藩政担当者などが廃仏毀釈を推進して神葬祭が強制される場合などがあった。 神仏分離政策の基底にあったのは,神道を国教として宗教の側面から国民意識を統合しようとする神道国教化政策であった。宣教使の設置(1869),大教宣布の詔(1870),宗門改めにかわる氏子調べの制度(1870),神社の社格と神官職制の制定(1871),東京招魂社,楠社など新しい神社の創建,伊勢神宮大麻の強制配布,教部省,大教院の設置と〈三条の教則〉の制定(1872)などは,その具体化の方策であった。…

※「神道国教化政策」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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