世界大百科事典(旧版)内の福祉国家政策の言及
【社会福祉】より
…第1次世界大戦とロシア革命は国民の生存権に関する規定をもつ世界最初の憲法であるワイマール憲法をはじめとして労働者の政治的経済的同権化を推進する諸施策を成立させる契機となり,大恐慌はこれまた世界で最初に社会保障という名称を冠した社会保障法Social Security Act(アメリカ)の制定(1935)をもたらした。第2次世界大戦は,イギリスにおける福祉国家政策の青写真となったベバリッジ委員会報告(ベバリッジ報告)を生み出す契機となった。社会福祉はこのような戦間期における諸契機を背景にもちつつ,第2次大戦後資本主義諸国に拡大していった福祉国家体制のもとで本格的な展開をとげることになった。…
※「福祉国家政策」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」