私日記(読み)しにっき

世界大百科事典(旧版)内の私日記の言及

【日記】より

…こうして朝儀・公事を対象とした廷臣の別記が多く伝存しているが,ほかに藤原宗忠や藤原定家の熊野詣の別記などもあり,円仁の《入唐求法巡礼行記》や成尋の《参天台五台山記》なども別記の一種とみなすことができるであろう。
[公日記と私日記]
 日記はまた記主=筆者の立場により,公日記と私日記に分けることができる。公日記の古い遺文としては,上記の延暦の外記別日記のほか,《柱史抄》に引く886年(仁和2)の内記日記などがあるが,それらはみな断片的な逸文ないし取意文にすぎない。…

※「私日記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」