私経済学(読み)しけいざいがく

世界大百科事典(旧版)内の私経済学の言及

【経営学】より

…それは,管理論の対象を公・私の企業はもちろんのこと,行政,教育,軍隊,教会,労働組合などさまざまな組織にまで拡張しようとするアメリカ経営学に対し,当初は少なくとも私企業(株式会社)のみを対象としていたことに特徴がある。もっとも経営経済学という名称が広く用いられるようになったのは1920年代以降で,それ以前は商業経営学,私経済学,企業経済学などと称されていた。ドイツ資本主義の後進性を受けて経済学が国民国家を背景とした国民経済学として研究され,展開されていたのに対して,19世紀末にドイツ資本主義の独占が進展し,重化学工業を中心として巨大企業が成立する過程で,企業間にコンツェルンが組織され,カルテルの形成が活発化し,市場における〈見える相手〉の競争が現実化するなかで,企業経営の実態を解明するために誕生したのが経営経済学である。…

※「私経済学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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