世界大百科事典(旧版)内の稚苗田植方式の言及
【田植】より
…当初は,成苗を手と同じ動きをするピンセット状の植付け部でつまみ出し,植えることが試みられたが,苗をそろえて準備することの困難や,欠株の発生,損傷苗の発生などで成功しなかった。その後,約3枚の葉をつけた小さな苗(稚苗)を育苗箱中で育て,土の付いたまま田面に落として植え付ける稚苗田植方式が成功して普及した。しかし,稚苗は水田で生育する期間が長くなるために,植付け時期が早くなり裏作が作付けできなくなること,北日本では低温の被害を受ける可能性が高いことなどから,育苗箱中の生育日数を長くする努力がされ,4~5枚の葉をもつ中苗田植方式が生まれた。…
※「稚苗田植方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」