世界大百科事典(旧版)内の種なしスイカの言及
【コルヒチン】より
…コルヒチンはチューブリンの分子と結合することによってこのような作用を現す。コルヒチンが細胞分裂を停止させ,染色体の倍加を通じて二倍体をつくることは1930年代に発見され,以後その性質を利用して種なしスイカやブドウの育成に利用されている。痛風【鶴藤 丞】。…
【スイカ(西瓜)】より
…果肉は白で味は強い苦みをもち,乾果を下剤に用いる。
[種なしスイカ]
普通スイカ(二倍体)の芽をコルヒチンで処理し,染色体が倍化した四倍体を作り,これを母として普通スイカの花粉を交配すると,三倍体の種子ができる。これが種なしスイカの種子である。…
【種なし果実(種無果実)】より
…人為的に種なし果実を作りだす方法には,交雑育種によるものと生長ホルモン処理によるものとがある。 種なしスイカは二倍体と四倍体のスイカの交雑によって作り出されるもので,体細胞の染色体は三倍体となり,生殖細胞ができるときの減数分裂が異常分裂となる。このため生殖細胞に由来する種子は発育しないが,母方の体細胞に由来する果実は受粉の刺激で発育し,種なし果実になる。…
※「種なしスイカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」