種もみ囲い(読み)たねもみかこい

世界大百科事典(旧版)内の種もみ囲いの言及

【種籾】より

…種もみは稲が結実したときに選別するが,完熟した状態よりも少し早い時期に採取するのが効果的だと伝えている。種もみの保存は品種ごとに俵とか麻袋などに入れ,ネズミの害を防ぐために天井裏からつり下げることが一般的であるが,山口県や滋賀県,奈良県の一部では,屋敷内または近くの田圃などに,千本柱の高床式台をつくり,その上に俵を置いて上からわらを円錐形にかぶせる種もみ囲いがおこなわれており,鹿児島県大島郡や沖縄県の高倉形式との類似をみせている。また,九州や四国地方の一部から中国,近畿地方の各地では,種もみ俵を夫婦の寝室である納戸に置き,正月には松飾などをして供え物をあげて祭りをするが,これは人間の生殖や出産と同じように,稲種に生命が宿り発芽への過程が準備されるためだという穀霊誕生説が有力である。…

※「種もみ囲い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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