稲穀出挙(読み)とうこくすいこ

世界大百科事典(旧版)内の稲穀出挙の言及

【出挙】より

…また借稲名義人がその年の返済時期までに死亡すると元利とも免除される規定であったので,死亡人と死亡月日,借稲量を記録した大税負死亡人帳も作成され,実例としては739年の備中国のものなどが残っている。稲穀出挙には大(正)税以外に郡稲,公用稲,駅起稲ほかの雑官稲の出挙があったが734年に一部を除いて正税にまとめられ,残る駅起稲なども739年に正税に混合され大規模に運用されることとなった。さらに745年には国の等級別に正税出挙の定数が定められ,ほかに公廨稲(くがいとう)という別枠の出挙稲が大国の40万束を最高にほぼ10万束単位で設定された。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」