世界大百科事典(旧版)内の稲霊の言及
【穀霊】より
…穀霊観念とこれに基づく儀礼・慣行は,程度の差はあれ,未開,文明を問わず,穀物栽培を生業とする諸民族に広く分布するが,典型的なものは稲作地帯に見られる。多くはイネの精霊・霊魂(稲霊・稲魂(いなだま))が,人間と同様に誕生(発芽),成長,成熟,死(枯死),再生の過程を繰り返すとの観念に基づいている。 タイでは,イネには穀母が宿っていて,それは人間と同様に〈クワンkhwan〉(魂)をもつと信じられている。…
※「稲霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」