空心塼(読み)くうしんせん

世界大百科事典(旧版)内の空心塼の言及

【塼】より

…戦国時代の列国の宮殿址では,塼が多用されており,床敷きや排水溝に用いられている。秦・漢時代になると方塼,長方塼,空心塼,子母塼,楔形塼,画像塼など塼の基本形が出そろう。方塼は正方形の板状を呈し,表面に文様を型押しする場合が多い。…

【塼室墓】より

…死者を埋葬するとき,塼を用いて墓室を構築したもの。中国では前漢時代の中原地方で,貴重な木材にかえて空心塼(粘土板を箱形に貼りあわせて板や柱の形につくる大型塼)を組み立てた墓室が多くつくられた。前漢中期以降,地上の居室と同じような空間を地下につくる意図が流行し,墓室の空間が拡張する。…

※「空心塼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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