世界大百科事典(旧版)内の空腹時痛の言及
【胃潰瘍】より
…ときには背部が痛くなることもある。この痛みは,通常食後2~3時間で出現し,少量の食物をとるとおさまることが多く,空腹時痛といわれている。そのほか,上腹部の不快感,重苦しくて張る感じ,胸焼け,吐き気などを伴うこともある。…
【十二指腸潰瘍】より
… 症状は胃潰瘍とほぼ同じで,上腹部痛,胸焼け,吐き気,吐血,下血などである。腹痛は胃酸が高いため胃潰瘍の場合よりも強いことが多く,空腹時痛や飢餓痛と呼ばれている食後数時間で発生する疼痛が特徴的である。痛みは後部に放散し,背部痛を訴えることもある。…
【腹痛】より
…したがって癌の診断は自覚症状をまたず定期的な検診が必要である。
[胃潰瘍,十二指腸潰瘍]
穿孔を起こした場合は前述したように強い腹痛があるが,そうでないときは,いわゆる空腹時痛や食後痛といわれる疝痛が断続的に上腹部とくに〈みぞおち〉にみられる。空腹時痛は十二指腸潰瘍のときにみられることが主で,夜間痛ともいわれており,食事をとると軽減することを特徴としている。…
※「空腹時痛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」