世界大百科事典(旧版)内の《窒素を含むさまざまな分子における諸原子の空間配置について》の言及
【ウェルナー】より
…生涯を通じて錯化合物の体系的理解に力を尽くし,170に及ぶ論文を残した。学位論文《窒素を含むさまざまな分子における諸原子の空間配置について》(1890)では,炭素原子が立体的分子を作るというJ.H.ファント・ホフの思想を窒素原子に及ぼして立体化学の枠を拡張した。教授資格取得論文《親和力と原子価の理論への寄与》(1891)では,原子価が一定の方向に向いていてその方向にだけ力を及ぼすという従来の考え方を捨て,親和力は球状の原子の表面全体において一様に引力として作用するという考えを説いた。…
※「《窒素を含むさまざまな分子における諸原子の空間配置について》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」