世界大百科事典(旧版)内の竪系図の言及
【系図】より
…
[系図の形態]
血統は古くは《古事記》の神話にあるように,父子の間を〈甲の子乙〉,あるいは〈児乙〉と人名を列挙する形をとり,〈次丙〉(弟,妹)で兄弟姉妹の関係を示し,口頭に伝承されたものを記録したものである。〈次〉で示す兄弟の続柄の挿入個所の誤りのないように,〈――乙〉と線を引いてつなぎ,掛軸のように縦に紙を継ぎ,縦に次第して巻子に仕立てたものが,竪系図(柱系図)であり,最も原初的な形態であったと思われる。竪系図は世代を経るごとに兄弟が分出してゆくので,一定の紙幅に収容しきれなくなり,線を長く引くこともあるが,おのずから制限があり,支流はまた別に一巻に仕立てるようになる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」