竪義論義(読み)りゅうぎろんぎ

世界大百科事典(旧版)内の竪義論義の言及

【寺事】より

…以下はその代表的な具体例である。 諸宗派共通で(1)に属するものとしては四箇法要(しかほうよう)・講経論義(こうきようろんぎ)法要などがあり,(2)に属するものとしては,祈願を目的とする大般若転読(だいはんにやてんどく)法要・悔過(けか)法要(悔過作法),仏祖・先人の供養を目的とする懺法(せんぼう)法要・講式法要,修身を目的とする布薩(ふさつ)法要,学識試第を目的とする竪義(りゆうぎ)論義法要(竪義論義)などがある。また特定宗派のみで用いられ(1)に属するものに,真言宗の理趣三昧(りしゆざんまい)法要・大曼陀羅供(だいまんだらく)法要,天台宗の曼陀羅供法要,浄土真宗の念讃法要などがあり,(2)に属するものに,祖師供養を目的とする天台宗の御影供(みえく)法要,浄土宗の御忌(ぎよき)法要,浄土真宗の大師影供(だいしえいぐ)作法など,また願生浄土を目的とする浄土宗の十夜(じゆうや)法要,春迎えを目的とする時宗の別時念仏(べつじねんぶつ)法要などがある。…

【論義】より

…論義は次の3種に大別される。〈講経論義〉(講問論義)は,〈講讃〉の法要における講師(こうじ)の講経に対して後輩の僧が質問を発するもの,〈番論義〉は研学中の僧同士が互いに問者・答者になって討論錬磨するもの,〈竪義論義(りゆうぎろんぎ)〉は資格試験である〈竪義〉の竪者(りつしや)(受験者)に対して,試験官側の問者が試問するものである。論義は,臨機に質問し応答するのが本旨であろうが,実際には問いも答えも辞句が定まっている。…

※「竪義論義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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