競争優位(読み)きょうそうゆうい(その他表記)competitive advantage

知恵蔵 「競争優位」の解説

競争優位

熾烈な競争が繰り広げられている業界において、業界平均以上の利益率を上げ、市場占有率を獲得できる限り、その企業は競争力(competitive edge)があると見なされる。この競争力は、競争戦略論では競争優位にあたる。優位は、大きく分けて、競争相手に対するコスト優位か、それとも差別化優位かである。競争優位は、顧客が、差別化によるその企業の製品に、より大きな価値を見いだすことである。企業はこの競争優位を一時的なものではなく、持続的なものにしようとする。そのためには、競争相手に対する模倣障壁を高めなければならない。競争優位の持続性は事業のライフサイクルに制約されるが、近年のライフサイクル期間の急速な短縮化傾向により、持続期間も短縮化の傾向にある。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む