世界大百科事典(旧版)内の竹打ちの言及
【かまくら】より
…横手以外のものには小正月の火祭と結びついたものが少なくない。六郷町の竹打ちは左義長の火を竹竿でたたいて火によって身の不浄をはらおうとしたものであり,角館の〈火ぶりかまくら〉も同じ意味の行事とされる。江戸時代後期には秋田市の旧武家町でも,雪室を作って中に正月に用いた飾りの類を入れて大騒ぎしながら燃やすことが行われていたが,これは〈鳥追かまくら〉といわれた。…
【六郷[町]】より
…秋田県中南部,仙北郡の町。人口7489(1995)。横手盆地の中央部に位置し,西部は丸子川の扇状地を占め,東部は真昼山地で岩手県との県境をなす。中心の六郷は,中世末期に六郷氏が居城し,近世初期には初代秋田藩主佐竹義宣の父義重が居を構えた。このころ近郷の寺を集め寺町を作ったといわれ,町内には現在,27の寺院がある。六郷はまた,羽州街道の宿駅としても栄え,十二斎市の立つ市場町であった。扇端部には良質の清水が多く湧出し,古くから農業用および清酒醸造用として用いられた。…
※「竹打ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」