笑いの王国(読み)わらいのおうこく

世界大百科事典(旧版)内の笑いの王国の言及

【軽演劇】より

… 一方,31年に日本にも登場した本格的トーキーによって,サイレント映画の弁士が失職。その一党が中心となって33年に浅草常盤座で〈笑いの王国〉が旗揚げした。役者として生駒雷遊(いこまらいゆう)(1895‐1964),山野一郎,古川緑波(ロッパ),大辻司郎(1896‐1952),渡辺篤(1896‐1977),関時男,清川虹子ら,作家陣に菊田一夫,大町竜夫,貴島研二,山下三郎らが加わった。…

【古川緑波】より

…加藤男爵家に生まれたが,古川家に養子に出され,早大入学前後から映画評論や映画雑誌の編集をするようになった。そのころ声帯模写と命名した芸を始め,それがこうじてプロになり,1933年徳川夢声らと浅草で喜劇団〈笑いの王国〉を結成した。ロッパと愛称されてエノケンこと榎本健一と並ぶ人気者になった。…

【見世物】より

…小桜葉子・藤田陽子主演)に出演,のちには寄席の高座ばかりか帝劇の舞台にも立ったといわれる。また,生駒雷遊,ロッパらの〈笑いの王国〉では,1935年に《見世物王国》を上演するが,これは奥山時代からレビューの時代にいたる種々の浅草の見世物を,ドラマにからませながら実演でみせるものであった。 第2次大戦後の日本では高度経済成長とともに,あらゆる見世物が決定的に衰微するが,60年代のいわゆる〈異議申立て〉の時代にいたるや,寺山修司らにより演劇における〈見世物〉性の復権が唱えられ,前衛的な演劇の試み(前衛劇)として実践されたことは興味深い事実である。…

※「笑いの王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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