笹塔婆(読み)ささとうば

世界大百科事典(旧版)内の笹塔婆の言及

【経木】より

…これは古代インドでパルミラヤシの葉を大きな短冊形に切って経文を書いた貝多羅葉(ばいたらよう)の古制をとどめるもので,厚さ2~3mmの片木を24.2cm×1.8cmほどに切りそろえ,その両面に各1行17字ずつの経文を書き,20枚ほどを単位として束ねた。望月信亨の《仏教大辞典》はこれを〈笹塔婆,細塔婆,或は木簡写経とも云ふ〉としている。笹塔婆,細塔婆はいずれも〈ささとうば〉と読むが,いまでは経木塔婆,水塔婆と呼ぶことが多い。…

【卒塔婆】より

…板塔婆は角塔婆の薄型で,葬儀の日や忌中の間7日ごとに1本ずつたてる七本塔婆,さらに年忌塔婆があり,いずれも供養塔である。経木塔婆を笹塔婆ともいい,板塔婆をさらに薄くし,長さも短くしたもので,盆,彼岸,年忌などに墓へ供えられる。板塔婆や経木塔婆を寺堂へ死者追善のために納める事例は,奈良県の当麻寺でも中世からみられた。…

※「笹塔婆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」