等族(読み)とうぞく

世界大百科事典(旧版)内の等族の言及

【神聖ローマ帝国】より

…その結果,帝国国制の独特な二元主義的構造が定着したが,それは帝国全体を表すのに使われてきた〈皇帝と帝国〉なる定式の意味変化によく示されている。すなわち,もともと両概念は同じことで,皇帝の支配が帝国を意味していたのに対し,いまや両者は完全に分離して,〈帝国〉とは皇帝ぬきの等族(シュテンデStände)の全体を表し,家門勢力を背景とするにすぎない皇帝は,国制上,帝国住民との直接的関係をすべて失うことになった。住民と皇帝との間には領邦が割り込み,その全体がいまや〈帝国〉として皇帝と相対することになったのである。…

【身分制議会】より

…中世後期のヨーロッパ諸国で,身分制社会を土台に成立した議会。等族議会ともいう。近代の議会が国民代表機関の性格をもつのに対し,この時期の議会は特権的な社会層たる諸身分(等族Stände,états)の利害を表現している。…

【身分制国家】より

…中世後期,ヨーロッパ各地に成立した国家形態で,特権をもつ諸身分(等族Stände,états)が,身分制議会を通じて,君主の権力行使を制約している点に,その特徴がある。等族制国家ともいう。…

※「等族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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