策(冊)命(読み)さくめい

世界大百科事典(旧版)内の策(冊)命の言及

【殷周美術】より

…王は天命を受けて天下の祭りごとを行い,諸侯は王の賜与により王の明徳をわかつ分器を与えられ,臣たる誓いをたてた。これが策命である。しかし,西周初めの青銅器はなお殷代の様式を保っている。…

【金文】より

… 西周中期は殷周青銅器文化の大きな転換点にあたり,たとえば青銅器のセットが酒器を中心としたものから食器を中心としたものに変わり,また図像記号も消失するなど,殷以来の要素をこの時期に払拭してゆくのである。金文については,官職任命の儀式を詳しく記述した,いささかステレオタイプの文章から成る策命(さくめい)(冊命)金文が,この時期から西周末期にかけて盛行する。この種の金文で記述される策命の儀式は,最初の官職任命や封建の際のものではなく,すでに先祖が周の先王から命ぜられた職務の継承を,今王の立会いのもとに再確認する,一種の所領安堵(あんど)の儀式であった。…

※「策(冊)命」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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