築紫薙刀(読み)つくしなぎなた

世界大百科事典(旧版)内の築紫薙刀の言及

【薙刀】より

…長い柄の先に反りのある刀をつけた武器(図)。柄は木の周囲に割竹を張り合わせて打柄(うちえ)といい,補強のためこの上に銅を細く螺旋に巻いたのを蛭巻(ひるまき)と呼び,木の素地のまま仕立てたのを白柄(しらえ)という。漆塗りしたり蒔絵にしたものもある。矛(ほこ)から変化したとされ,《本朝世紀》久安2年(1146)の条に源経光が所持した武器を〈俗に之を奈木奈多と号す〉と記すのが初見とされる。古くは〈長刀〉の文字を当てていたが,南北朝時代ごろから,5尺,7尺という長い刀が使用されたので,それらと区別する意味で,人馬を薙ぎ払う意味から〈薙刀〉の文字を用いるようになったといわれる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」