簡狄(読み)かんてき

世界大百科事典(旧版)内の簡狄の言及

【高禖】より

…《礼記(らいき)》月令(がつりよう)に,仲春の月,玄鳥(燕)が至るとき,大牢(牛,羊,豕)を供えて高禖を祀り,天子と後宮夫人とがその前で弓矢を授受する儀礼をしるす。その起源は殷の始祖説話に,簡狄(かんてき)が玄鳥の卵を飲んで妊(はら)み,契(せつ)を生んだのでこれを祀ったという。周の后稷(こうしよく)の母姜嫄(きようげん)にも,巨人の足あとを践(ふ)んで妊んだという感生帝説話がある。…

【契】より

…中国古代殷王室の始祖とされる伝説上の人物。黄帝の曾孫帝嚳(ていこう)の第二夫人簡狄が玄鳥(燕)の卵を飲んで妊娠し,生んだと言われる。帝舜のとき,禹の治水を助けて功があり,司徒の官に任ぜられて民を教化し,商(河南省商丘県)に封ぜられたという。…

※「簡狄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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