籐枕(読み)とうまくら

世界大百科事典(旧版)内の籐枕の言及

【枕】より

…〈まくら〉の名称は古代からそのまま変わらず,すでに《古事記》《万葉集》にも〈麻久良〉の字をあてて記されている。語源については纏座(まきくら),頭座(あたまくら),目座(まくら),魂倉(たまくら)などの説があるが,枕に頭をあてがうと魂が肉体から遊離して枕の中に宿る,これが睡眠であるとすることから,魂の倉(容物(いれもの))とする説明がもっとも妥当であろう。古くから枕をまたぐな,蹴ったり投げたりしてはいけないといわれたり,また死後も魂が枕に宿るなどと考えられてきているのもこのためと思われる。…

※「籐枕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」