世界大百科事典(旧版)内の米手形の言及
【米切手】より
…江戸時代,大名・旗本・神社仏閣などの諸家は原則として米穀で収納した貢租の貨幣化を図る必要から,諸国物産の中央集散市場大坂に蔵屋敷・用所を置いた。米切手とはこの蔵屋敷が蔵米販売の際発行した払米(はらいまい)保管証券で,正徳・享保期(1711‐36)まで米手形と称した。払米切手,出米切手ともいい,米仲買が蔵屋敷の払米告示を受けて入札・落札し,翌日敷銀を納め,法定蔵出期限までに残銀を掛屋(かけや)に完納し,その代銀完納請取証を蔵屋敷に持参して,これと交換に受け取った。…
※「米手形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」