粒界拡散(読み)りゅうかいかくさん

最新 地学事典 「粒界拡散」の解説

りゅうかいかくさん
粒界拡散

grain boundary diffusion

粒界を通じて物質拡散すること。通常,粒界拡散のほうが結晶内部の拡散よりも起こりやすい。比較的温度が低い場合には,結晶内部での拡散が遅いので,粒界が二次元の高速拡散路として効果的に機能する。温度が高くなると,結晶内部の三次元的な拡散も盛んになるので,粒界拡散がたとえ速くても,二次元ゆえに影響力は少なくなる。参考文献P.G.シュウモン(1976) 固体内の拡散,コロナ社

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 増田

世界大百科事典(旧版)内の粒界拡散の言及

【結晶粒界】より

…方位差が大きいときには,結晶粒の間の対応のよい領域と悪い領域の周期的配列から成り立っていると考えられている。
[材料の性質に及ぼす結晶粒界の効果]
 結晶粒界は,そこでの原子配列の乱れに対応して,原子の移動が起こりやすい(粒界拡散),異種の原子が集まりやすい(粒界偏析),別の相が析出しやすい(粒界析出)などという性質をもっている。耐熱材料として問題となるような高温では,結晶粒界での粘性的すべりや粒界拡散のため,結晶粒径が大きいほど材料の強度は低い。…

※「粒界拡散」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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