粥かき棒(読み)かゆかきぼう

世界大百科事典(旧版)内の粥かき棒の言及

【粥杖】より

…小正月の1月15日の朝,粥をたくとき,かきまわすのに使う棒。粥かき棒ともいう。普通,太さ3cmほどの木を30cmばかりに切り,皮をむいて使う。…

【棒】より

…この祝棒で果樹を打つ〈成木責め〉,子どもたちが唱え言をいいながら嫁の尻を打つ〈嫁打ち棒〉〈嫁孕(はら)み棒〉などいずれも棒のもつ増産の呪力がその背景にある。また,粥占をするのに使う〈粥かき棒(粥杖)〉も小正月の祝棒の一例で,削掛けの系統をひくものである。 諏訪の御柱(おんばしら)祭と同様に,棒を大地に立てる場合には,とくに神の依代や世界樹として観念され,やがてこれが装飾化されて山鉾,幣束,旗ざおなどとなり,天と地,神と人を結ぶものの象徴と考えられていくのである。…

※「粥かき棒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android