世界大百科事典(旧版)内の精密測地網一次基準点測量の言及
【三辺測量】より
…かつて辺長の測定手段が巻尺や測桿以外になかった時代には,長距離の辺長測定は物理的に困難であったため,三角測量が広く行われていたが,最近レーザーを用いる測距儀(そつきよぎ)が普及するに及び数十kmの辺長を直接測定することが可能となり,三辺測量が実行可能な測量方式として注目をあびるようになった。日本でも1974年に発足した精密測地網一次基準点測量には三辺測量方式が採用され,相対精度100万分の1という測地座標系が設立,維持されることとなった。こうして得られる高精度の座標系は,公共測量,地殻変動の研究,地震予知事業等に大きな貢献をするものと期待されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」