世界大百科事典(旧版)内の糸織局の言及
【絹織物】より
…こうした三つの形態はその後も変りないが,唐・宋時代をへて明・清時代になると商品生産がすすみ,規模もしだいに大きくなる。清代の官営絹織物工場の代表的なものは江寧,杭州,蘇州に設けられた糸織局である。乾隆初年にはこうした官営織物工場には織機が600台以上あり,その種類も各種のものがあったこと,また1官営織物工場に2000人近い職人がおり,紡績,機織,染色,刺繡などの専門に分かれていたこと,こうした職人は民間の機織の家から雇い入れるのが多かったことが,《大清会典事例》に見える。…
※「糸織局」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」