最新 地学事典 「系統分類」の解説
けいとうぶんるい
系統分類
phylogenetic classification ,phylogenetic systematics
生物を分類する際の自然分類法の一つ。現在の生物分類はすべて系統分類による。生物の系統的類縁関係を明らかにし,この結果に基づき分類する。系統的類縁関係を解明する方法は,古生物学的資料を軸に,現生生物の比較解剖学と比較発生学,さらに生物地理学・分子生物学(DNAのヌクレオチドの置換率)などから組み立てる。系統の組立て方法には大きく分けて次の三つの学派がある。伝統的系統分類学(traditional phylogenetics)は,多数の分類学的形質のなかから,形質状態の変化の方向を総合的に判断し,生物の進化方向を推定し,これにより類似した形質状態を多く共有している分類群を近縁とみる。そのほか数量的分類学と分岐分類学がある。
執筆者:小寺 春人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

