世界大百科事典(旧版)内の紅簽の言及
【封筒】より
… 日本では,古くは書状を紙で包む包状(つつみじよう)だったが,中国から封筒が伝わったと思われる。1708年(宝永5)の《朱氏談綺》に寸法入りで紹介されているものは,差出人またはあて名を書いた赤い紙(紅簽(こうせん))で封をする様式であった。しかし,1830年(天保1)の《嬉遊笑覧》では,このようなものを〈世人好む者も無りしが,近頃は俗間の手簡みな封筒を用ゆることとなれり〉と記している。…
※「紅簽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」