世界大百科事典(旧版)内の純密の言及
【密教】より
…さらにその女性原理的霊力の顕現である大母神ないしその下位の多種多様な神格の崇拝に,先住民的ヨーガの実修をも併せ,これら多様な土俗的要素を包摂した原インド的実体を有している。 歴史的には雑密(ぞうみつ),純密,タントラ仏教という過程をとって展開する。第1の雑密とは,世界の女性原理的霊力をそれと同置された呪文,術語でいう真言(しんごん)(マントラ),明呪(みようじゆ)(ビディヤーvidyā),陀羅尼(だらに)(ダーラニー)等の誦持によってコントロールし,各種の目的(治痛,息災,財福の獲得など)を達しようとするものである。…
※「純密」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」