世界大百科事典(旧版)内の純粋公共財の言及
【公共財】より
…これは,パン,理髪のように,ある個人による財の消費なりサービスの享受がその分だけ,他人に残された消費量なりサービス享受の機会を減らす,いわゆる〈私的財private goods〉に対する概念である。消費が競合することが皆無の財を〈純粋公共財〉と呼び,国防,外交等,その成果が全国民に一様に及ぶ財・サービスがあげられる。部分的に競合的な財は〈準公共財〉と呼ばれ,同時使用者数が増加すると混雑をきたし,各消費者の実質的消費量が減る,道路,港湾設備,図書館等の〈混雑性公共財〉と,その便益の及ぶ地域的範囲の限界から消費が競合する,警察・消防署の防犯・防火サービス,公園・学校等〈地方公共財〉と呼ばれるものが含まれる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」