紙専売制(読み)かみせんばいせい

世界大百科事典(旧版)内の紙専売制の言及

【土佐紙】より

…《紙譜》(1777)が刊行されるころには,越前,美濃と並んで三大産地の一つになっていた。土佐藩は紙専売制をとり,はじめは藩が紙をすべて独占する厳しいものであったが,紙すき農民の反抗によってしだいに後退して,一部の自由販売を認めるようになった。大蔵永常は《広益国産考》で,大坂の紙問屋に集まる紙の4割は土佐紙で,その利益ははかりがたいと記している。…

【藩専売制】より

…同時に,領内での特産物に注目し,その仕入れや販売の独占をめざすようになった。専売の対象になった商品をみると紙が最も多く,萩,岩国,徳山,津和野,松江,広島,宇和島,水戸藩などで紙専売制が実施されている。ついで西国諸藩では櫨(はぜ)および櫨蠟,東国諸藩では漆および漆蠟の専売が注目される。…

※「紙専売制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android