紡輪(読み)ぼうりん

世界大百科事典(旧版)内の紡輪の言及

【紡錘車】より

…これらは古墳副葬品にみられるもので実用品と違うかもしれないが,近年古墳時代から奈良・平安時代にいたる集落遺跡から軸棒の残っている木製や鉄製の紡錘車が検出されている。 日本では古くから綜麻石(へそいし)と呼ばれ,中国や朝鮮では紡輪と呼んでいる。なお中国東北部や朝鮮半島の金属器時代初期に,円錐形や算盤(そろばん)玉形の大型の品が出土し,日本で紡錘車と報ぜられているが,大型に過ぎ,なにか別の用途を考えたほうがよいかもしれない。…

【紡績】より

…撚りかけに,古くは紡錘を用いた。紡錘は中孔のある円形状の紡輪(紡錘車)と,その中央に突き抜ける紡軸とからなる,簡単な道具である。この道具ははずみをつけて回転させ,紡軸にぐるぐる糸を巻きつけながら撚ることができる。…

※「紡輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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