世界大百科事典(旧版)内の紫姑占いの言及
【厠神】より
…そこで天帝はこれを哀れんで神としたといわれている。近代でも,江蘇・浙江地方では,米をとぐざるを頭とし,紅い布を着せ紙花で飾り,細く削った竹を挿したものを,少女が持って軒下に立って呪文を唱えると紫姑神が下ってくる,これに婦人たちが種々のことを尋ねるという紫姑占いが行われていた。他の地方でもこれと大同小異で,厠神を,厠姑,七姑娘,坑三姑娘などと呼び,しゃもじ,ざる,ほうきなどの日常生活に用いる道具で神像を作り,厠のような不浄とされているところでこれを迎え,吉凶を尋ねたという。…
【扶乩】より
…乩木を持つ人は1人もしくは2人で,乩木には箕(み)形のものを用いる場合もある。正月の15日に,厠神(かわやがみ)である紫姑神の神像を杓子,笊(ざる),箕で作り,神降しを行って神意を問う紫姑占いも扶乩の一つである。扶乩はまた,扶箕(ふき),扶鸞(ふらん)とも呼ばれ,古くから道教経典の製作に当たって行われ,現在でも台湾,香港の寺廟で行われる。…
※「紫姑占い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」