世界大百科事典(旧版)内の細胞化学の言及
【細胞学】より
…例えば,1902年にフィッシャーE.FischerとホフマイスターF.Hofmeisterはタンパク質が少数種類のアミノ酸のペプチド結合したものと認め,1869年にミーシャーJ.F.Miescherが核酸分子を分離するなど,生体高分子の性質が調べられ,また細胞内の物質代謝が酵素反応によることを92年にE.ブフナーがアルコール発酵で明らかにし,細胞による酸化が1903年にウィーラントH.O.Wielandによって発見され,その機構については34年D.ケイリンによって明らかにされた。こうしてエネルギー変換,生活活性の維持ならびに生体物質の合成過程などを問題にする細胞化学ならびに生化学の時代へと歩み始めることになった。 また細胞機能の解明が進むにしたがって,代謝機能と酵素系の局在性が細胞の微細構造との関係で問題にされるようになった。…
※「細胞化学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」